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ナイジェリア

ナイジェリア

 

首都 アブジャ

言語  

英語(公用語)、ハウサ語(アフロ・アジア語族)、ヨルバ語(ニジェール・コンゴ語族)、イボ語(ニジェール・コンゴ語族)のみ使用が認められている。

民族 

ナイジェリアはアフリカ最大の人口を擁する国家であり、アフリカの総人口の1/5〜1/4がナイジェリアに居住している。

また、国内には250以上の民族/部族が存在する。

スーダン系緒族(ハウサ族21%、ヨルバ族21%、イボ族18%、フラニ族(ニジェール・コンゴ語族)11%)

宗教 

イスラム教50%,キリスト教40%,原始宗教10%

北部ーイスラム教(その多くがスンニ派)

南部ーキリスト教

 

略歴及び気候  

 アフリカ1の産油国で石油と農業が主体。

 南部のニジェール川デルタでは豊富に石油を産出するが、この石油を巡って内戦や内紛が繰り返されるなど、国内対立の原因ともなっている。

 農業では自給作物として、米、トウモロコシを栽培し家畜を飼育、商品作物としてはプランテーションでカカオ、落花生、綿花、ゴムを栽培していたが、総歳入の71%を石油に頼る過度の石油依存により農業は衰退した。

石油は輸出のほとんどを占め「石油輸出国機構(OPEC)」に加盟している。

 

南部は高温多湿の熱帯雨林気候で5〜10月の雨季には特に雨量が多く、マングローブが生い茂り熱帯風土病も多い。

北上するにつれて乾燥し雨季が短くなる。

北部はサバナ気候で、国境付近では乾燥気候となる。

 

 乾燥地帯でキャラバン貿易を通じてイスラム教を受容した北部と、熱帯雨林地帯でアニミズムを信仰し後にヨーロッパの影響を受けキリスト教が広がった南部との間には文化的に大きな違いがある。

 

B.C5世紀〜A.C2世紀にかけ中央高原地域に初期鉄器文化であるノク文化が栄えていた。

9世紀に入ると南東部にはイボ族、イビビオ族などにより青銅器文化が栄えた。

15世紀に入ると南部にベニン王国が栄え、ポルトガル人のもたらした銃器によってその軍事力と王権を強化した。

 

一方、密林によって外部の文化から阻まれた南部と異なり、北部ではキャラバン交易を通じ北アフリカから物資や文化の伝播があり、イスラム教を受容した。

チャド湖周辺には12世紀から13世紀ごろアフリカのキャラバン交易路の利益と軍事力でカネム・ボルヌ帝国が全盛を迎えた。この王家は19世紀まで続いた。

 

植民地時代

 

 17世紀から19世紀を通じて、ポルトガル人、イギリス人を主体とするヨーロッパの貿易商人たちが、アメリカ大陸へ送る奴隷の増加に伴い海岸に多くの港を建設し、彼らはナイジェリアの海岸部を「奴隷海岸」と呼んだ。

 19世紀末にベニン王国は周囲のハウサ、ヨルバの王国もろともイギリスに滅ぼされて、ナイジェリアは植民地化された。

ガンガ族
ベナン/ダホメ王国
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