バントゥ(語族)

バントゥ語族   

 

 バントゥとはある特定の部族・民族を指す言葉ではなく、400以上もの部族・民族によってアフリカ中南部の広い範囲で話される互いに共通性のある一群の言語の話者を指す言葉で、話者数は3億1千万人にのぼる。

 なかでも最も話者数が多いのはスワヒリ語(母語話者500万人以上、全話者は4000万人前後)であるが、母語話者数が最も多いのはショナ(リンガラ)語(約1500万人)とズールー語(約1000万人)である。

 バントゥー語群は約2000年前に、ナイジェリア東部・カメルーンの付近から農耕民によって広がったという見方が有力である。

 

アフリカ中央部のルワンダとブルンジを中心に居住する「3つの民族」集団(ツチとフツはもともと同族)

ツチ 

 古くは山岳で牧畜を営み、比較体格に恵まれていたため少数派であったにもかかわらずルワンダ、ブルンジでドイツ、ベルギー(第1次世界大戦後)の植民地支配の際の間接統治制 において支配階級となっていたため、同族で農耕を営む集団のフツと軋轢を生じるようになり、1994年にはルワンダ紛争で少なくとも80万人から100万人にも及ぶツチの人々が虐殺されている。

ツチは牛飼いや戦士。

フツ 

 農耕を営む集団

ツチとフツは同じ言語・宗教を共有しており、その文化も概ね似通っているため、ツチ系とフツ系の結婚もよくみられる(フツ系の男性とツチ系の女性の結婚が多く、その逆はまれである)。

トゥワ

 中部アフリカ大湖沼地域最古のピグミー人。

フツ、ツチ間の対立・紛争(1994年ルワンダ虐殺)についての議論にもトゥワの存在は無視される傾向があるが、ルワンダ内トゥワの約30%は紛争で殺害された。

 トゥワは山林に居住する半遊牧・狩猟採集民族。

農地開拓・森林伐採・開発計画・保護区の創設などによる自然破壊により、トゥワは移住を強いられたが、大部分のトゥワは所有地を持たず、貧困状態で生活。伝統的に先祖から受け継がれて来た土地は政府から一度も認められたことは無く、居住地を失ったことへの賠償金も支払われたことは無い。 

 トゥワの子供たちの教育機会は少なく、ピグミーの歴史的偏見、差別、暴力、社会からの排除等は存在する。

コンゴ Part.2
カメルーン